嗚呼、母よ。

夜。
「お風呂できたわよ〜。」
母の呼ぶ声が階下からしたので、私は降りて行き服を脱ぎ、風呂に入ろうとしたその時。
気づいた。
 
何かが変だ…。
 
いつもなら浴槽のふちに付く気泡が全く付いていない。
しかも給湯口のサーモスタットが完全「冷」設定。
 
まさか…
 
私は全裸のまま、浴槽に指を入れてみた。
 
 
冷たっ!!!!!
 
 
…母はサーモスタットの調整をしないまま、お湯の設定だと思い込んで見事に水風呂を作ってしまったのだった。
 
 
流石。(藁